慈恵魂!
- 2013.01.23
- 学会・講演・論文
先日、国際医療談話会 で、
東京慈恵会医科大学整形外科 斉藤充准教授より、
「なぜ生活習慣病では高い骨密度でも骨折するのか? -骨粗鬆症の新しい定義と治療-」
と題して、非常に興味深い御話がありました。
骨粗鬆症とは、骨がもろくなって、容易に骨折してしまう病気です。
骨粗鬆症と、糖尿病や高脂血症などの生活習慣病とは、以前は関連が明らかでありませんでした。
中には、糖尿病と骨粗鬆症には関連がない!とする、強い意見もあったそうです。
その状況下で研究を重ねられた斉藤准教授。
現在では、生活習慣病と骨粗鬆症の間には、密接な関係がある事が広く認められています。
強い反対意見にかかわらず、研究をすすめ、新たな知見を見出した姿勢は、尊敬です。
セミナー後に、御挨拶をさせて頂き、逆風の中の研究は苦しくなかったか?と尋ねると、
「当初は強い反発などありましたが、数年頑張れば、協力してくれる方々、認めてくれる方々も増えてきましたから・・・」
そう、さりげなく語る斉藤准教授、我が母校、東京慈恵会医科大学の学祖、高木兼寛先生を想起した感じです!
私が、脳脊髄液減少症の治療を専門にしている事を伝えると、
「慈恵魂!で、頑張りましょう!」
と、暖かい御言葉を頂きました。
「慈恵魂!」
いい響きです!
慈恵魂を持って、慈恵の名に恥じぬよう頑張ります!
高橋浩一 先生
そういう意味では、以前ご紹介いただいた進藤奈邦子先生なども、未知のSARSなどに、自分から飛び込んで行かれて、まさに「慈恵魂」のかたまりのようなお方ですね。
https://takahashik.com/essays/post-376/
17日の慈恵医大での講演会には伺おうと思っていたのですが、自分の通院と重なってしまい、お話を聞けずに残念でした。
いつかお話しを伺ってみたい方のうちのお一人です。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
そうですね、彼女も凄いです!
他にも凄い先生は何人もいますが、これも高木兼寛先生のおかげと思います。