脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

神奈川県学校保健学会

神奈川県学校保健学会

先日、第44回神奈川県学校保健学会特別講演にて

「小児期に発症した脳脊髄液減少症」

と題して、講演させて頂きました。

貴重な機会を頂いた関係者方々、御参加頂いた方々に心より御礼申し上げます。

熱心に聴いて頂き、

「頭痛、めまいが強くて寝たきりなのに、どこの病院に行っても異常なしと診断され、どうしたらよいか分からない状態の子がいますが、もしかしたら脳脊髄液減少症の可能性は?と、診断をすすめてみようと思いました。」

「学校内で生じた頚部のケガの後、頭痛などの体調不良が続いて、人が変わったようになった生徒がいます。どうしたらよいか路頭に迷っていたので、講演を聴けて本当にありがたいです。」

など多くの御質問、御言葉を賜りました。重ねて御礼申し上げます。

また、 「起立性調節障害と診断され、内服などを受けていますが、頭痛などの症状が持続している生徒がいます。可能性はありますか?」

との御質問に対しては、

「起立性調節障害と診断されても有効な治療が施されない場合、脳脊髄液減少症の可能性があります。」

と回答させて頂きました。

さらに、

「ラグビーを週末を中心に練習している子どもですが、練習を終えた夜には、悲鳴をあげるほどの頭痛で苦しみます。練習のない日には、頭痛がありません。脳脊髄液減少症の可能性がありますか?」

との御質問には、

「脳脊髄液減少症の可能性より、その子にとって運動量が過剰と考えるべきでしょう。脳脊髄液減少症の頭痛は、ほとんど連日性です。」

と回答させて頂きました。

他にも多くの御質問、御意見を頂きました。感謝です!

この神奈川県学校保健学会、他の先生の御発表を聴かせて頂きました。

その中に、朝食や睡眠、運動が重要との意見が多く聴かれました。 私も、子どもの教育に対して、非常に同感に思っています。

一日、有意義に勉強できました。御発表頂いた先生方々、ありがとうございました。

帰路で眺めた横浜の夜景、とても綺麗でした。