平衡班研究会
- 2012.09.22
- 学会・講演・論文
先日、平衡班研究会で脳脊髄液減少症について勉強会を行いました。
美馬達夫部長からは、髄液循環の観点から脳脊髄液減少症の治療についての考察がありました。
また篠永正道教授からは、厚労省研究班(嘉山班)の脳脊髄液漏出症画像診断基準と先進医療適用についての話がありました。
私は、小児期に発症した脳脊髄液減少症について話をさせて頂きました。
この研究会には、耳鼻科の先生方や検査技師の方々など20人程が集まり、熱いディスカッションを交わせました。
非常に有意義な勉強会でした。関係者方々に心より御礼申し上げます。
今後の脳脊髄液減少症診療の発展につなげていきたいと思います。
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高橋浩一 先生
疾病名に「脳」とついても、いや、ついているからこそ、症状は、体中のいろいろな器官に表れるのだと思います。
だからこそ、現在のような、器官別に診療科が組織されている医療体制の下では、すべての科のDrが「脳脊髄液減少症」をご存じで、それて結びつけて考えられる、もしくは、スクリーニングして、除外できる力をお持ちいただく必要がありますよね。
(医学部を卒業したら、即、何科でも標榜できることも、少々不思議に思います。)
そのために、例え、治療は脳神経外科で行うとしても、脳神経外科以外のDrが本症に精通なさることは、必須事項なのではないかと思います。
また、本症のように、症状が複数の器官にまたがるような疾病の場合には、「総合診療科」の存在や、その考え方が不可欠なのではないでしょうか。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
>「総合診療科」の存在や、その考え方が不可欠なのではないでしょうか。
御尤もです。
診療科の専門化には良い点が多いのですが、多彩な症状の場合、何科を受診したら良いのか、路頭に迷う方も少なくないと思います。
NHKの「総合診療医 ドクターGを見て勉強しています。