病とメンタルトレーニング ~いかに現実と向き合うか~
- 2012.06.19
- 学会・講演・論文

のぞみの会(お子様が病気で闘う親の会)静岡支部東部分会主催
「病とメンタルトレーニング ~いかに現実と向き合うか~」
と題して講演させて頂きました。
まずは関係者方々、御参加頂いた方々に心より御礼申し上げます。
子どもががんになる・・・
のぞみの会幹部の70歳の男性からのお話、
「息子が、白血病を発症した時には、目の前が真っ暗になった。」
「子どもにがんが生じるなんて、信じられなかった。ましてや我が子に・・・」
「解決してくれたのは時間です。」
「妥協点にいかに妥協するか!妥協しないと、とことん突き進みそうだった。」
「今では、息子が私を生かしてくれていると感謝している。決して自殺なんかしない。」
「近年、自殺者が増加しているが、命はとても大切なものである。なんとかならないものか!」
など、一言一言に非常な重みを感じました。
また講演の前に、8年前に天国に行かれた、当時5歳のKちゃんのお墓詣りをさせて頂きました。
私はKちゃんの担当医でした。その私ですら、8年前の記憶は今も忘れる事ができませんので、御家族の心痛は、本当に計り知れません。
Kちゃんのお母様から、
「楽しかった事、辛かった事は忘れませんが、あの子の為に、あの子が与えてくれたご縁を大切に生きたいと思います。」
との言葉を頂きました。
想像を絶するような状況から、自分たちでできる事を精一杯頑張られている皆様の姿に、「命」という、とても、とても大きな問題について深く、深く、考えさせられました。
この講演で、どれだけ参加頂いた方々のお力になれたかわかりませんが、少しでも参考頂けたら幸いと存じます。

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