脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

病とメンタルトレーニング ~いかに現実と向き合うか~

病とメンタルトレーニング ~いかに現実と向き合うか~

のぞみの会(お子様が病気で闘う親の会)静岡支部東部分会主催

「病とメンタルトレーニング ~いかに現実と向き合うか~」

と題して講演させて頂きました。

まずは関係者方々、御参加頂いた方々に心より御礼申し上げます。

子どもががんになる・・・

のぞみの会幹部の70歳の男性からのお話、

「息子が、白血病を発症した時には、目の前が真っ暗になった。」

「子どもにがんが生じるなんて、信じられなかった。ましてや我が子に・・・」

「解決してくれたのは時間です。」

「妥協点にいかに妥協するか!妥協しないと、とことん突き進みそうだった。」

「今では、息子が私を生かしてくれていると感謝している。決して自殺なんかしない。」

「近年、自殺者が増加しているが、命はとても大切なものである。なんとかならないものか!」

など、一言一言に非常な重みを感じました。

また講演の前に、8年前に天国に行かれた、当時5歳のKちゃんのお墓詣りをさせて頂きました。

私はKちゃんの担当医でした。その私ですら、8年前の記憶は今も忘れる事ができませんので、御家族の心痛は、本当に計り知れません。

Kちゃんのお母様から、

「楽しかった事、辛かった事は忘れませんが、あの子の為に、あの子が与えてくれたご縁を大切に生きたいと思います。」

との言葉を頂きました。

想像を絶するような状況から、自分たちでできる事を精一杯頑張られている皆様の姿に、「命」という、とても、とても大きな問題について深く、深く、考えさせられました。

この講演で、どれだけ参加頂いた方々のお力になれたかわかりませんが、少しでも参考頂けたら幸いと存じます。