いざ、福岡へ!
- 2010.08.07
- 学会・講演・論文
10月に福岡で行われる日本脳神経外科学会第69回学術総会に以下の演題が採択頂きました。
慢性硬膜下血腫を合併した特発性低髄液圧症候群
-23症例における臨床像と対応法-
(一般口演)
「脳脊髄液減少症の診断と治療」(金芳堂)の序文で、守山 英二先生が、2000年に外傷後症候群と低髄液圧症候群の症状の類似に気付き、RI脳槽シンチで髄液漏出所見を認め、ブラッドパッチで症状が改善する事を経験されたと述べられています。
この貴重な経験を脳神経外科学会学術総会に演題として応募されましたが、3年連続で不採用との事でした。
この当時、ほとんどの医師が、この学説を信じていないばかりか、バッシングの方が、はるかに強かったと推察します。
私は、一昨年についで、脳脊髄液減少症関連の演題で発表させて頂く機会を得ました。また、ここ数年の脳神経外科学会学術総会では、脳脊髄液減少症のセッションが設けられています。
このように脳脊髄液減少症の認知度が上昇してきているのは、当時の守山先生をはじめ、篠永先生、美馬先生などの先輩先生方が、バッシングに負けずに、脳脊髄液減少症治療を継続されてきた賜物であると、本当に感謝以外の言葉がありません。
この状況に甘えすに、自分の考えを福岡で発信したいと思います。
高橋浩一 先生
ご出張お疲れ様です。
学会の様子などは、我々一般人は、もとより知るすべもなく、高橋先生に逐次ご紹介いただいていることによって、本症が置かれている現状が素人なりにわかります。
ありがとうございます。
私自身も、2年前までは、本症の存在すら存じませんでした。
(病名については、もう少し前から目にしておりましたが、ほとんど気にかけておりませんでした…)
しかし、最近では、マスメディアで取り上げられることもずいぶん増えてきて、認知度もかなり上がってきてはいると思います。
その裏には、先進的な研究をされている方々の学術論文発表や御講演が大きな役割を果たしていると思います。
論文発表は「玄人」むけに、講演会は「素人」向けに、認知活動には、とても有効な手段であると思います。
日常の診療行為だけでも、かなりご多忙な日々を送られていると思います。その上にこのような活動まで…
本当に頭が下がる思いです。心より敬服いたします。
「将を射んとせば先ず馬を射よ」は、李杜の時代(日本で言うと奈良時代)からの言い伝えです。本症の治療が完全に保険適用になるためには、署名活動なども含めて、たくさんの方が、いろいろな回り道をしなければいけないかもしれません。
でも、それを敬遠するのではなく、私にも何かお手伝いが出来れば、と考えています。
せめて、「癌治療」なみの国家体制や社会認知が進む日まで…
あきちゃんで~す様
過分なコメントありがとうございます。
自分としては、まだまだ甘い部分を認識しており、さらに頑張らなくてはいけないと思っています。
皆様の頑張りに支えられている部分は、間違いなく大きく、認知上昇にむけて活動したいと思います。