脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

いざ、福岡へ!

いざ、福岡へ!

10月に福岡で行われる日本脳神経外科学会第69回学術総会に以下の演題が採択頂きました。

慢性硬膜下血腫を合併した特発性低髄液圧症候群 
-23症例における臨床像と対応法-
(一般口演)

「脳脊髄液減少症の診断と治療」(金芳堂)の序文で、守山 英二先生が、2000年に外傷後症候群と低髄液圧症候群の症状の類似に気付き、RI脳槽シンチで髄液漏出所見を認め、ブラッドパッチで症状が改善する事を経験されたと述べられています。

この貴重な経験を脳神経外科学会学術総会に演題として応募されましたが、3年連続で不採用との事でした。

この当時、ほとんどの医師が、この学説を信じていないばかりか、バッシングの方が、はるかに強かったと推察します。

私は、一昨年についで、脳脊髄液減少症関連の演題で発表させて頂く機会を得ました。また、ここ数年の脳神経外科学会学術総会では、脳脊髄液減少症のセッションが設けられています。

このように脳脊髄液減少症の認知度が上昇してきているのは、当時の守山先生をはじめ、篠永先生、美馬先生などの先輩先生方が、バッシングに負けずに、脳脊髄液減少症治療を継続されてきた賜物であると、本当に感謝以外の言葉がありません。

この状況に甘えすに、自分の考えを福岡で発信したいと思います。