小児科
- 2010.05.27
- 学会・講演・論文
先日、母校、東京慈恵会医科大学小児科のカンファレンスにて、
「脳脊髄液減少症 -学童期発症例について- 」
と題してプレゼンテーションさせて頂きました。
まずは、小児科医局の方々に感謝申し上げます。
小児科の先生方に聴いて頂き、また、多くの貴重な御意見、御質問を賜り有意義なカンファレンスであったと思います。
同時に、病に悩む子ども達の強い味方と改めて感じました。
来週は富山で、小児神経外科学会に参加してきます。
微力ながら、脳脊髄液減少症の認知度上昇につながれば幸いと思います。
高橋 浩一先生
いつもお世話になっております。いつも、本当にありがとうございます。
先日、厚生労働省の「脳脊髄液減少症の診断・治療の確立に関する調査研究 研究計画書」(2007年11月6日)を拝見しました。
そのプロトコールによると、
画像診断では、「起立性の頭痛患者」→「登録」→「頭部および脊椎の単純および造影MRI」→「脳槽シンチ」→「画像上の総合判定」という手順になっており、症候と治療結果を統合して、≪脳脊髄液減少症診療ガイドライン作成≫となっております。
私は、起立性頭痛があっても脳MRIで硬膜肥厚がないので、「登録」されませんでした。
厚生労働省が、国として、新しい未知の病態を解明しようとしています。
国の研究班の研究施設によって登録する患者を選んでしまった場合、「脳脊髄液減少症」の発症率が操作されることにならないでしょうか。
除外基準として、除外理由も公表されると、より正確な判定になると思います。
また、先生のブログで、「生食パッチ」が、理にかなった、診断法かつ治療法であることがよくわかりましたが、これに対して、プラセボ効果のように論ずる、否定的な意見も散見されます。
そのような先生にも、「こちらの治療法の方がいいですよ。」というような、患者のためになるような、有益な研究を発表して頂けると、大変ありがたいです。
先生から、「脳脊髄液減少症」は、起立性頭痛のない患者さんも多いと伺い、ショックを受けた記憶がありますが、判定の難しい患者さんでも、「生食パッチ」等で救済されることを願っています。
M様
コメントありがとうございます。
厚生労働省は、まず、いかなる医療機関でも診断できるガイドラインの作成を目指しています。そのような観点から、典型的な病態を示す事が重要だと思います。
いかなる疾患も、その道のスペシャリストがいる事が多いです。臨床的に典型的でない、一筋縄ではいかない、このような症例は、その分野のスペシャリストに依頼という場合が少なくありません。
まずは典型的症例だけでも、病気として認定される事が第一歩と思います。
今後ともよろしくお願いします。
高橋 浩一先生
先生のお答えで、何が重要なのかよくわかりました。
気持ちをしっかり持って、完治めざして、がんばります。
力強いお言葉、どうもありがとうございました。
「そうだ、高橋先生がいるじゃないか!」です。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
M様
コメントありがとうございます。
今後の益々の御回復をお祈り申し上げます。