脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

朝の弱さを克服

朝の弱さを克服

先日の第8回 脳脊髄液減少症研究会では、多くの有意義な討論がなされました。

その中で、皆様に少しでも役に立つ可能性のある情報を提示させて頂きたいと思います。

熊本市民病院 光藤 尚先生が「中高生の脳脊髄液減少症についての検討」という演題名で発表され、若年者にも脳脊髄液減少症が存在するため、本症を念頭に置き、診断、治療を行うべきと述べられました。

発表終了後、「若年者の脳脊髄液減少症で、ブラッドパッチにより頭痛など軽快しても、朝が非常に苦手で、通学に支障が出ている症例が少なくないのですが、これに対して何か良い対策はありませんか?」

と、質問させて頂きました。

それに対し、日向市立東郷病院の山口 良兼先生が、

「朝の症状が強固の場合は、脳圧が低下し過ぎている場合があるので、お腹を押して腹圧をかけてあげる運動が効果的な事もあります。」

と、脳室パンピング体操の存在を御教授頂きました。朝、なかなか起きない方に対しては、脳室パンピング体操②が良いかと思います。

生活のリズムを心掛けても、なかなか克服できない程、朝が弱い方には試されてみては?と思う方法でした。