健康セミナー in 市川
- 2009.12.06
- 学会・講演・論文

昨日、千葉県市川市にて、脳脊髄液減少症患者支援の会主催で、
「むちうち症やスポーツ外傷などの原因 脳脊髄液減少症について」
と題し、講演させて頂きました。このような機会を頂き、まず脳脊髄液減少症患者支援の会そして関係者の方々、それから雨の中、御参加頂いた方々に心より御礼申し上げます。
講演会には教育関係の方々、保育関係の方々、それから脳脊髄液減少症の方々などに御参加頂きました。
講演は、脳脊髄液減少症という病気についての説明、それから特に学童期発症の脳脊髄液減少症症例について話させて頂きました。
また、ブラッドパッチを施行した後、どういった考え、気持ちを持つ事が大切かなど、私見を秘蔵映像を駆使して行いました。
講演後には、二つほど質問を頂きました。
一つ目は脳脊髄液減少症の女性からです。
ブラッドパッチで、症状は軽減しているものの、めまいが持続していて、それでも孫が遊びに来ると、つい遊んでしまい、その後、2,3日、ぐったりしてしまう。やれる事が一つ増えると、ひどくふらつき、病院に行って点滴を受けると回復する。そのような感じの生活でよろしいのか?
それに対し、めまいも頭痛と一緒で、鎮痛薬かわりに点滴などを行いながら、楽しく、今のように生活され、徐々に、焦らず体力をつけていくのが良いのではないかと答えました。
二つ目は、子どもの保育関係の方からです。
保育園などで、脳脊髄液減少症を予防するために、注意すべき事は何か?
怪我を予防するためには、じっと家の中で安静にしているのが一番と思います。しかし、子どもは、思いっきり遊び、時には、怪我などして痛い思いをして成長していくと思います。
小児期発症の脳脊髄液減少症は成人に比べ、治る可能性が高いので、怪我の予防というより、子どもらしく遊ばせて、万一、脳脊髄液減少症のような症状が出たときに早期に対応できる知識を多くの方々が持つべきではないでしょうか、と答えました。
この講演が少しでも脳脊髄液減少症の理解と認知度の向上につながれば幸いと思います。
帰りの時間には雨があがっていました。
市川の夜です。

高橋先生、初めまして。
私、じん子と申します。実は半年程前から24時間にわたる頭部の痛み&強烈な圧迫感と日々違う箇所に出る身体中の様々な痛みの症状に悩まされておりました。
そして、自ら脳脊髄液減少症の症状に似ているので、近所の大学病院の神経内科へ3種間の治療を兼ねた検査入院をしたのですが、そこでは脳脊髄液減少症の症例が1〜2件程しかなかった為に、仮に脳脊髄液減少症では無かった場合「RI脳槽シンチグラム」の検査をして症状が悪化してしまうと大変なので…という理由で、RI脳槽シンチグラムの検査は行う事無く退院に至りました。(造影剤を使用した頭部のみのMRIの検査は行いましたが、医師の診断で髄液の漏れは無さそうだとの事でした)
結果的には【緊張型頭痛】との診断になり、緊張型頭痛の治療に使用するお薬を処方されての退院になり、本日退院から3日目になりますが、食事&お手洗い以外は,入院前と変わらず、24時間にわたる頭部の痛み&頭部の強烈な圧迫感と首から肩にかけての凝りと痛み、日々違う箇所に出る身体中の様々な痛みの為、寝たきりの状態に逆戻りになっている状態です。
そこでまた、色々と調べている内に先生のブログに辿り着く事が出来ました。
大袈裟に聞こえてしまうかも知れませんが、暗闇に一筋の光が見えた様な、そんな気持ちです。
一度、予約を取り、高橋先生に観て頂く事は可能でしょうか???
幸い、山王病院までは自宅から電車で30〜40分程の距離ということもあり,そこまで体力を消耗する事無く辿り着く事が出来ると思います。
私は、この一筋の希望の光にかけてみたいと思います。
じん子様
コメントありがとうございます。
もちろん、私でよろしければ喜んで拝見させて頂きます。
必ずしも頭痛=脳脊髄液減少症ではありませんが、そのあたりも踏まえて診させて頂きます。
高橋浩一 先生
「隔靴掻痒」の感とは、このことです。
遠い地ではないので、是非伺いたかったのですが、家事都合で今回のご講演に伺えなくてとても残念でした。
かくなる上は、自分でこのような会を企画してしまおうなどという、分不相応な邪な考えをいだいております。
どうかお許し下さい。
さて、「脳脊髄液現象得症の周知活動「についてですが、他のいくつかの病院では、病院の主催?で、「脳脊髄液減少症」のセミナーを開いているような会もお見受けしましたが、山王病院では、そのようなご計画はおありでしょうか?
そういった情報の発信の仕方は、かなりストレートで、さまざまな問題も孕んでいるかも知れませんが、「周知活動」には、とても効果的かと思うのですが…
あきちゃんで~す様
今回はやむ得ず少々残念でしたが、いつの日か是非、あきちゃんで~す様企画でそのような機会を頂けたら幸いです。
それから山王病院では、過去に数人の患者様と、他の病院の医師が集まり研究会を開いた事があります。他の病院からは整形外科、耳鼻科などの先生も集まって頂き、有用であったと思います。
高橋浩一先生
先日、先生が「心に響くような事を話せれば・・・」とコメントで書いていらっしゃいましたが、本当に心に響くご講演でした。参加して本当によかったと思いました。
「秘蔵映像を駆使して・・・」って、あれですかね?
もう、涙があふれて止まりませんでした。
高橋先生の感性豊かな演出に、すっかりやられました(笑)。
笑いあり涙ありの高橋先生のお話を、もっともっと多くの方々に聞いてほしいと切に願います。
先生のご講演内容の資料がないのが残念ですが、当日配られたプリントでもいいから欲しいという方がいましたので、早速コピーして配ることにしました。
だいそれたことはできず、チマチマしたことばかりにはなってしまいますが、せめて自分の周囲の人達により詳しい病識を持ってもらってそれが徐々に広がっていくようにと願いつつ、私も出来る範囲で頑張っていきたいと思います。
最後になりましたが、高橋先生も大変お疲れさまでした。
そして、本当に有難うございました。
へびくま様
コメントありがとうございます。それから先日のセミナーに御参加ありがとうございます。
良かったと感じて頂き、ほっとしています。
脳脊髄液減少症を知らない方々に知って頂くため、少しでも印象的なプレゼンテーションを考えています。
また機会がありましたら、よろしくお願い申し上げます。