脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

健康セミナー in 市川

健康セミナー in 市川

昨日、千葉県市川市にて、脳脊髄液減少症患者支援の会主催で、

「むちうち症やスポーツ外傷などの原因 脳脊髄液減少症について」

と題し、講演させて頂きました。このような機会を頂き、まず脳脊髄液減少症患者支援の会そして関係者の方々、それから雨の中、御参加頂いた方々に心より御礼申し上げます。

講演会には教育関係の方々、保育関係の方々、それから脳脊髄液減少症の方々などに御参加頂きました。

講演は、脳脊髄液減少症という病気についての説明、それから特に学童期発症の脳脊髄液減少症症例について話させて頂きました。

また、ブラッドパッチを施行した後、どういった考え、気持ちを持つ事が大切かなど、私見を秘蔵映像を駆使して行いました。

講演後には、二つほど質問を頂きました。

一つ目は脳脊髄液減少症の女性からです。

ブラッドパッチで、症状は軽減しているものの、めまいが持続していて、それでも孫が遊びに来ると、つい遊んでしまい、その後、2,3日、ぐったりしてしまう。やれる事が一つ増えると、ひどくふらつき、病院に行って点滴を受けると回復する。そのような感じの生活でよろしいのか?

それに対し、めまいも頭痛と一緒で、鎮痛薬かわりに点滴などを行いながら、楽しく、今のように生活され、徐々に、焦らず体力をつけていくのが良いのではないかと答えました。

二つ目は、子どもの保育関係の方からです。

保育園などで、脳脊髄液減少症を予防するために、注意すべき事は何か?

怪我を予防するためには、じっと家の中で安静にしているのが一番と思います。しかし、子どもは、思いっきり遊び、時には、怪我などして痛い思いをして成長していくと思います。

小児期発症の脳脊髄液減少症は成人に比べ、治る可能性が高いので、怪我の予防というより、子どもらしく遊ばせて、万一、脳脊髄液減少症のような症状が出たときに早期に対応できる知識を多くの方々が持つべきではないでしょうか、と答えました。

この講演が少しでも脳脊髄液減少症の理解と認知度の向上につながれば幸いと思います。

帰りの時間には雨があがっていました。

市川の夜です。