事故と頚椎損傷
- 2025.03.26
- 学会・講演・論文

脳脊髄液漏出症学会2025
https://www.narunia.co.jp/csfl2025/
滋賀医科大学、法医学一杉正仁教授より、「事故と頚椎・頚髄損傷―発生メカニズムを考える」の演題名で、興味深い発表を頂きました。
近年の乗用車は、シートベルトとエアーバックが進歩したため時速40kmで壁に衝突しても、軽症ですむという実験結果を示されました。
しかし、同様な衝撃の事故であっても、死亡事故につながることがあり得ます。
一杉先生が提示されたのは、居眠り運転での事故でした。無防備に衝突したため、防御姿勢が取れなかったことが一因かなと思っています。
以前より視覚の情報から防御姿勢を取ることは、ケガの重症化予防に重要と考えていました。
「ジェットコースターに乗っても良いか?」
という質問を良く頂きますが、その際には
「しっかり視覚を働かせて、急降下の時にしっかり防御姿勢を取るようにすると良いと思う。」
と答えています。
一方、不意の衝撃はダメージにつながる可能性が高いと思います。ボクシングでも見えないパンチは効くと耳にします。
後方からの追突も不意の衝撃をもらうので、ダメージもあるのではと考えながら拝聴させて頂きました。
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