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起立不耐症を克服するメンタルトレーニング

起立不耐症を克服するメンタルトレーニング

 

【目的】メンタルトレーニングとは、心・技・体の心の部分を強化するトレーニングである。病気やケガという逆境では、通常、気分の落ち込みが生じ、メンタルの不調から病状を悪化させえない。そこでメンタルトレーニングにより、自分の気持ちをコントロールし、集中力を高め、前向きな考えをする事により、起立不耐症を克服する一方法となりえるかを検討した。

【方法】メンタルトレーニングの代表的な心理的スキルは、①気持をコントロールするトレーニング、②やる気を高めるトレーニング、③プラス思考を育むトレーニング、④イメージトレーニング、⑤集中力を高めるトレーニングである。これらスキルの医学的な効果発現機序と、起立不耐症克服への応用について考察した。

【考案】起立不耐症を克服するためには、疾患に対する治療のみならず、体力回復が重要である。加えてメンタル面の強化も大切と考えている。その対策としては、周囲の協力やカウンセリング、安定剤投与、心療内科的治療が一般的である。一方でメンタルトレーニングは、いつでも、どこでも施行が可能である。近年、メンタルトレーニングを行うことで、大脳からの運動信号が筋肉へ無駄なく伝わるようになることで、運動効率が良くなる。またアドレナリン、セロトニン、ドーパミンをはじめとした神経伝達物質のバランスが整い、メンタルは強化される。さらにメンタルトレーニングには自律神経機能改善の効果があり、自律神経失調に由来すると思われる諸症状改善や、内服薬減量などの期待できる。実際、欧米では医療にメンタルトレーニングを取り入れている病院が少なくなく、手術の恐怖軽減などの効果に役立っている。メンタルは、一朝一夕に強化できるものではないが、治療と並行して行っていく価値があるトレーニングと考えている。

【結語】メンタルトレーニングに より心理面を強化することで、起立不耐症回復につながる可能性が期待できる。