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鉄の夢

鉄の夢

「プロ野球選手になる!」

強い、強い夢を持った少年は、小学時代に地元のリトルリーグに所属し、夢に向かって野球漬けの毎日を過ごしました。

確実に力をつけて将来を有望視された野球少年として中学校に入学。

しかし、そこで踵の骨髄炎を起こしてしまいます。

歩く事もできない痛みに手術を決意、踵の炎症をおこしている骨を取り除き、自分の骨盤から炎症を起こしていない骨を移植するという手術を合計で3回行い、中学の3年間は、ほとんど野球をする事ができませんでした。

通常の少年であれば、野球をあきらめ、別の道を歩む事でしょう。

しかし彼の夢は、非常に大きく、強く、骨髄炎ごときで、崩れ去るようなものではありませんでした。

高校に入学後、再び、野球に没頭し、山梨選抜チームの一員として、大学生を相手に7イニング、14奪三振を記録するなど、活躍を見せます。

そして、亜細亜大学、日産自動車硬式野球部へと進み、夢の実現へと着々と近づいて行きました。

そしてドラフトの有力候補に名を連ねた彼でしたが、

「同一チームから複数人の投手を指名する場合には、日本野球連盟とチームの事前承認が必要」

というルールのもと、日産自動車硬式野球部から、

「お前は、ドラフトに出せない!」

と言われました。

当時、27歳であった彼の、日本プロ野球入りの夢は、散ったも同然でした。

続く