The Road to London
- 2012.03.16
- スポーツ

レース中の転倒により脊髄損傷、高次機能障害、脳脊髄液減少症を患った、元競輪選手の多以良泉己氏
現在、ロンドン・パラリンピックに挑戦しています。
しばらく立っていると激しい頭痛がする・・・
今も手足に不全麻痺が残っている・・・
毎日のように作っているパンも、高次機能障害のため、メモを見ながらでないと作れない・・・
そのような体調でも、
「あきらめたくない!」
という想いが自分を動かしていると多以良さんは述べられました。
私は、それ以外に、
奥様の御尽力
パン作りに生き甲斐を見出す感謝の気持ち
過去の栄光にこだわらない姿勢
が重要ではないかと考えています。
今でこそ、8年待ちの好評を得ていますが、パン作りを始めた当初、ここまで影響が広がると思っていたでしょうか?
おそらく、考えていなかったと思います。
多以良さんが作ったパンを美味しいと言ってくれる人がいた、その人に対しての感謝の気持ちが強いからこそ、今の彼らがあるのでしょう。
「俺は元、プロの競輪選手だったんだから、パンなんか作ってられねー」
という考えに至ってもおかしくありません。
少数の方にでも、喜んでくれる事に生き甲斐を感じて、過去の栄光を顧みず、過去の後悔を強めず・・・といったことの積み重ねが、現在の活躍に至っていると思います。
御活躍を応援させて頂きます。
多以良さん、宇佐美さん夫妻の頑張りについては、
「幸せをはこぶ 天使のパン」 宇佐美総子著(主婦と生活社)
多以良さん、宇佐美さんの活躍すべてを見ると、とても、とても真似できないと感じるかもしれません。しかし、一つ一つの考え方や姿勢の中には、取り入れやすいものもあります。
現在、病気やケガで苦しまれている方々の御回復のきっかけに思って頂けたら幸いです。
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高橋浩一 先生
「The Road to London」を読ませていただきました。
要は、「The Road to London」と聞いたら、どのくらいパラリンピックを(「も」ではなく…)思い出すかなのだと思います。
サイトの中で、編集責任者の二宮清順氏が次のように述べておられます。
(以下、引用)
今回、開設した「The Road to London」はロンドンパラリンピックを目指す日本人アスリートやパラリンピック競技を紹介するスポーツサイトだ。「障害者スポーツはスポーツであり、パラリンピアンはアスリートである」という視点から、硬派に迫りたいと考えている。
これまで日本では障害者スポーツは「福祉」「リハビリ」という観点で扱われることが多かった。当サイトはそれとは一線を画す。
(以下、省略)
パラリンピックは、オリンピックの「付属品」ではないし、「記念行事」でもないです。
一個の個性として、オリンピックとは別物の大会として見るような見方も必要なのではないでしょうか?
今まで、私もそういう見方が出来ていませんでしたが、自分が「こっち側」の人間になったことで、やはり見方が変わってきました。
一スポーツファンとして、多以良氏はじめ、ロンドンを目指すすべての選手の皆様のご活躍を応援しています。
F様
コメントありがとうございます。
昨年末、車いすバスケットチームがロンドンへの切符をつかむドキュメンタリー番組を拝見しましたが、まさに
「障害者スポーツはスポーツであり、パラリンピアンはアスリートである」
の想いでした。
むしろ、先天的、後天的問わず、いわゆる「健常」な事ができない経験は、人として強く、優しいのではと推察します。